結婚式の両親への手紙。「グッ」と感情が伝わる書き方、例文
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「結婚式での両親の手紙は一番の見せ場」
「緊張もするし、絶対失敗したくないという気持ちが高まる瞬間です。」
こんにちわ。samiです。
今日は結婚式の一番の見せ場でもある両親への手紙の話。
「両親 手紙 書き方」と検索すると、たくさんの情報が出てくると思います。
私も実際に両親の手紙を書く際に、参考にさせてもらいました。
作り上げた手紙はとても まとまっており、とてもキレイな文章で分かりやすい。
でも私は、私なりの気持ちが両親へのしっかり伝わるように、手紙に加筆しました。
この記事では完成させた手紙を、より両親への感謝の気持ちがしっかり伝えることができるような手紙にするための書き方をお伝えしていきたいと思います。
少しでも、共感していただけるようであれば、ぜひ使っていただけると嬉しいです。
まずは、基本となる手紙の流れ
一般的によく使われる流れの例を載せておきます。
- 書きはじめ…ゲストの方へのご挨拶と両親への今の心境を伝える
- エピソード…両親との思い出と私の気持ちを伝えること
- 結び…これまでの両親への感謝とこれからの抱負。
- 締め…相手両親への言葉と、ゲストの方への感謝の言葉。
この流れをベースに、だいたい2、3分、長くても5分くらいに収めるのがゲストの方が気持ちよく聴いていただけるといわれているようです。
文字でいうと600字~800字程度でしょうか?これは読むスピードやスピーチの緩急によって時間は変わりますので、文字数よりも時間を目安にすると良いと思います。
書きはじめ
書きはじめにはまず、ゲストへの断りから始まり、両親への手紙へとつなぐ言葉を書いていきます。
ゲストへの断り
まずは一般的な例文がこちら
皆様、本日はご多用の中、私たちの結婚式にご列席いただきましてありがとうございます。たいへん恐縮ではありますがこの場をお借りして、今まで私を育ててくれた両親へ、感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
ゲストへの断りについては、特に定番の文のままで大丈夫だと思います。
メインは両親への感謝の気持ちを伝えることなので、あまり時間を取らない方が良いと思います。
来ていただく方によって文章の書き方は代わりますが、もう少し砕いた形が好きなら以下のようなものもどうでしょう。
皆様、本日は私たちの結婚式にご列席いただきましてありがとうございます。たいへん恐縮ではありますがこの場をお借りして、今まで私を育ててくれた両親へ、感謝の手紙を読ませていただきたいと思います。
ポイントは結婚式にご参列いただいたことと両親への手紙を読ませてもらうということを伝えることです。
両親への手紙につなぐ言葉
ゲストへの断りから、次は両親への手紙につなぐ言葉を書いていきます。
一般的な例文はこちら
お父さん、お母さん。今日まで〇〇年間、私を育ててくださいまして本当にありがとうございました。今日という素晴らしい日を迎えることができたのも、お父さんとお母さんのおかげです。
エピソードに繋がる文章となりますが、ここから既に両親へ語り掛ける文面となります。どんどん自分なりのアレンジを加えて、両親へしっかり気持ちが伝わるようにしていきましょう。
かしこまらず、自分の言葉で伝える
パパ、ママ。今日まで〇〇年間、私を育ててくれて本当にありがとう。今日という素晴らしい日を迎えることができて、本当に私は幸せだと思っています。心から、パパとママのおかげだと感じています。
両親の呼び方は、いつも通りの呼び方にしましょう。
キレイに書きすぎた文章は、読み慣れず棒読みになってしまうことがあります。
エピソードも含めてですが、両親にいつも語り掛けるような文面を少し丁寧にするくらいで書くと、朗読したときもしっかり心を込めて読むことができます。
自分の過去の様子を織り込む
お父さん、お母さん。今日まで〇〇年間、私を育ててくれて本当にありがとう。幼かったころから人見知りだった私も、お父さんと、お母さんのおかげでこんなにも大きく育ち、今日という素晴らしい日を迎えることができました。
過去の自分の様子を織り交ぜると、今と昔の対比によって〇〇年間という言葉が際立ち、我が子が大人に成長したということの再認識させることに繋がります。
他にも、「泣き虫だった」「おしゃべりだった」など、今の自分と対局であった内容だとその効果は上がります。
いずれにせよ、この両親への手紙につなぐ言葉のポイントは自分がお世話になったお礼と今日という日が自分にとってどうなのか伝えることです。
ここで注意しなければいけない事は、両親への思い出を入れすぎない事です。
想いがあふれて、いろいろな言葉を入れがちになりますが、その想いはエピソードまで取っておきましょう。エピソードと内容が被ると、ぼやけてしまってしっかり伝わらない可能性があります。
エピソード
エピソードでは、両親と自身の思い出を織り交ぜ、感謝の言葉を述べる部分です。
両親が覚えているような強いエピソードと、その様子をゲストの方に分かりやすく伝える必要があります。
一般的には、核家族(両親/兄弟)で書くケースが多いようですが、各家庭によって育ってきた環境が違うので、自分が誰に書きたいかで考えたら良いと思います。
ちなみに私の場合は、お父さん、お母さん、妹、祖父・祖母、旦那、義理両親と、ほぼ全ての方に対して書きました。
書き方としては、ルールはありません。
- 家族個々に対する嬉しかったエピソード
- 家族個々に対する謝りたいエピソード
- 家族全員のイベントに関するエピソード
- 家族を紹介するようなエピソード
- 自分のターニングポイントのエピソード
などなど…。
それぞれ、例を用意して参考例を載せていきたいと思います。
家族個々に対する嬉しかったエピソード
自分が嬉しかったと強く覚えている思い出を書いていきます。
小学校1年生の時、新しい環境になかなか馴染めず、しばらく友達ができなかった私。そんなある日、私の机の上に熊のぬいぐるみが置いてありました。
私はとてもうれしくて、毎日そのぬいぐるみとお話をしていました。その甲斐あってか、私は積極的にお友達とお話しすることができるようになり、たくさん友達を作ることができました。お父さん、あのぬいぐるみはお父さんがプレゼントしてくれたんだよね?幼いながらも気付いていたよ。
私は今もたくさんの友達が居ます。それはきっと、あのお父さんの優しさがあったからこそだと思います。本当にありがとう。
どのような思い出だったのか、
どのような影響を私に与え、
どのように私は変わったのか、
そして今はどう思っているのか、
という順番で書いていくとキレイにまとまります。
書く方の順番としては、自分から近い人から書いていくのが一般的なようです。
- 両親
- 兄弟
- 親戚(祖父母含む)
- 相手親族
などなど。でも、ルールはありませんので、自分の書きたい順番でよいと思います。
家族個々に対する謝りたいエピソード
自分がこの場を借りて謝りたいことをを書いていきます。
お母さん。小さいころからお母さんとはよくぶつかり会うことが多かったね。高校生の時、私はバレー部でなかなかレギュラーになれず、挫折して辞めたいと言ったとき、お母さんは私を叱り喧嘩になりましたね。「一度頑張ると決めたなら、突き通しなさい。」お母さんが言った言葉が正論過ぎて、悔しくて、その時私は意地を張って謝ることができませんでした。
この場を借りて謝らせてください。お母さんごめんね。
でもね、その言葉は私の心にはしっかりと残っています。今、仕事が大変で、くじけそうになってもお母さんのその言葉が私の支えとなっています。お母さんは本当に私にとって大きな存在です。ありがとう。
謝りたい原因は何か、
謝らなかった理由は何か、
なぜ今謝りたいのか、
今はどう思っているのか
この内容を書いていくと、ゲストの方は想像しやすく、分かりやすいと思います。
謝りのエピソードトークは、雰囲気的にはクライマックスのイメージがあります。
できれば、他の親族のエピソードトークも交えるなら謝りのエピソードトークは1人だけで最後に回すとより場が温かい雰囲気になります。
家族全員のイベントに関するエピソード
これは、「両親への手紙」というよりは「家族への手紙」になってしまうので、両親への気持ちを含めた方が良いでしょう。
例えばこんな感じです。
私の家族は、大晦日の日に家族そろって人生ゲームをするというしきたりがあります。普段ゲームなどをしないお父さんも、この日だけは一緒に家族で机を囲みます。私はお父さんと一緒に遊ぶことができるのが嬉しくて大晦日は毎年楽しみにしていました。
お母さんは人生ゲーム中につまめるお菓子を作ってくれます。何を作ってもらうかは、いつも妹とじゃんけんで決めるのですが、妹はじゃんけんの才能があるみたいで、なかなか私は勝つことができませんでした。お母さんは私が負けると、後日私が食べたかったお菓子を作ってくれていました。そんなお母さんの優しさを今でもしっかりと覚えています。
お父さん、お母さん本当にありがとう。今は社会人になってなかなか家族で大晦日を迎えることはできませんが、また、いつの日か同じ机を囲んで人生ゲームをやりたいね。
家族全員のイベントはどんなものだったのか
その時お父さんはどうだったか
その時お母さんはどうだったか
(その時、他の肉親はどうだったのか)
今の私はそのイベントをどう思っているのか
上記に気を付けて書いていくと良いでしょう。
家族全員のイベントではありますが、話のポイントポイントで両親の感謝の言葉を書いていくと、より気持ちが伝わると思います。
家族を紹介するようなエピソード
自分を育ててきた家族はどのような人だったのかをゲストの方に知ってもらうためのエピソード。
例えばこんな感じです。
工場でお仕事をしているお父さんは、いつも私と生活のリズムが合わなくてなかなか一緒に生活をすることはありませんでした。それでも、たまにの休日には眠い目をこすりながら私を近くの公園に遊びに連れて行ってくれたのを覚えています。
そんな優しいお父さんですが、一度きりですが私を𠮟りつけたことがありました。門限を破り、遅くまで友達と外で遊んでいたときです。今でも覚えています、お父さんが私の頭を撫でながら叱ってくれたこと。
大きくなってから母から聞きました。お父さんは仕事でほとんど寝ていなかったのに、私を探しに走り回っていたそうです。お父さんあの時は本当にごめんね。
でも、そんな優しいお父さんを私は本当に誇りに思います。いつもありがとう。
家族はどんな環境だったのか
そんな家族をどう思っていたのか
どんなことがあったのか
それを今どう思っているのか
これは、家族の嬉しかった(謝りたい)エピソードと軽似ではありますが、家族の紹介を多くとることで、どんな両親に育てられていたのかをゲストに伝えることができます。
自分のターニングポイントのエピソード
自分が大きな決断をしたときに、家族がどんな言葉をかけてくれたのかを中心に書いていきます。
高校生の時、初めて行った美容院がキラキラしているように見えて、私は「美容師」になりたいと夢を持ちました。その夢を実現するために美容師学校に通いたいと両親に伝えたとき、母は「頑張りなさい」と言ってくれましたが、お父さんは頑なに許してくれることはありませんでした。それが悔しくて、私はお父さんに反対されながらも試験に向けて美容師の勉強をしていました。それからは、お父さんとはあまり話さないようにもなっていました。
あの時、お母さんは父を頑張って説得しようとしてくれていたみたいです。
美容師学校の試験が終わって、合格発表を迎える前日、私はお父さんに呼ばれました。
お父さんは「合格してもしなくても、その夢が本物だったらやれるだけやってみなさい」と私を励ましてくれました。涙が出るほどうれしかったです。
今、私は美容師として仕事をしています。あの時、サポートしてくれた母のやさしさと、お父さんが認めてくれたことが支えとなって今の姿があると思っています。本当にわがままな娘でしたが、私の背中を押してくれた両親は、私の宝物です。お父さん、お母さん、本当にいつもありがとう。
自分のターニングポイントは何だったのか
その時家族はどんな反応だったのか
それに対して自分はどんな行動をとったのか
結果どうなったのかを明確に書く
これがポイントとなります。
その他、エピソードの書き方のテクニックはこの後「手紙をより感情的に表現するためのテクニック」でお伝えしたいと思います。
結び
結びでは、エピソードが終わった後に書くまとめの内容
- 両親へ改めて感謝の言葉
- これからの私の抱負
上記がメインとなります。
すでにエピソードで近い内容があるのであれば省いてもよいのですが、この「結び」があると、手紙の内容に区切りがついてより分かりやすいと思います。
両親へ改めて感謝の言葉とこれからの抱負
両親への感謝はエピソードを交えて書いているとおもうので、ここでは大きくまとめて書くと良いでしょう。
一例をあげておきます。
両親への感謝と安心させるための内容
そんな両親の元に生まれた私は、本当に幸せだと思っています。
お母さんのやさしさと、お父さんの厳しさは私を大きく育てました。
これから私は両親からもらった愛情を受け継ぎ、〇〇(旦那)さんとお父さん、お母さんに負けないような家庭を築いていきたいとおもいます。本当に今までお世話になりました。○○(私の名前)より
両親にこれからも見守ってほしいという内容
今日をもって、私と〇〇(旦那)さんは夫婦となります。まだまだ、わからない事もいっぱいあると思います。そんな時は、これからは夫婦の先輩として、今までと変わらないやさしさで相談に乗ってくれると嬉しいです。お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。○○(私の名前)より
例でいくとこんな感じでしょうか?結びの内容はエピソードの内容によって変わってくると思います。
ポイントは両親への感謝の言葉と、結婚したという改めての報告、そしてこれからはどのような抱負があるのかを記せば大丈夫だと思います!
締め
締めの言葉はだいたい決まった内容となります。ゲストへの感謝の言葉ですね。
例文はこんな感じですね
今日という素晴らしい日を迎えることができたのも、ご列席くださったみなさまのおかげだと心から感謝しています。まだまだ未熟な私たちですが、どうぞこれからも温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。
こちらも書き始め同様にガッツリ書く必要は無いと思います。
ここをガッツリ書くのであれば、エピソードを濃くすると良いと思います。
手紙をより感情的に表現するためのテクニック
手紙をより感情的に表現するためのちょっとしたテクニックをご紹介します。
両親に問いかける
エピソードトークの場合、ある一文を最初に加えることで、その場面をより鮮明にすることができます。
例えば
お母さんは「あなたの長所はよく笑うことよ」と言ってくれました。
⇒お母さん、覚えていますか?お母さんは「あなたの長所はよく笑うことよ」と言ってくれたよね。
この一文があることで、手紙だけどお母さんと会話している雰囲気がでます。
文章に喋り言葉を加える事で、その雰囲気はグッとゲストの方にも伝わると思います。
倒置によって自分の気持ちを強く出す。
よくある倒置法ですね。感じたことを先に書くことで、私がその時どう思っていたのかを強く出す方法です。
こちらも例文としては
お父さんがダメだといった時、私はとても悔しかったです。
⇒私は凄く悔しかったです、お父さんがダメだと言った時。
倒置法は使いすぎると分かりにくい文章となってしまいます。この場面だけは盛り上げたい!と思うところだけに入れると文章がより立体的になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事で綴ったことは全て例文です。
大切なのは、あなたが書きたいように書いて、両親にしっかり気持ちを伝えることです。
自分なりの文章を書いて、両親にしっかり気持ちが伝わるといいですね。
以上、長文でしたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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